鮭の旬の時期は春と秋?味の旬と漁期の旬、時鮭と秋鮭の違いとは?

鮭の旬の時期

スーパーや魚屋さんでは、年中当たり前のように鮭が並んでいますよね。

だからこそ、「鮭に旬なんてあったっけ?」と思う方も多いかもしれません。

実は、鮭には春にも秋にも旬があるってご存知でしたか?

たとえば、「時鮭(ときしらず)」と呼ばれる鮭は、春から初夏にかけて獲れるのが特徴。

一方、「秋鮭(あきざけ)」はその名のとおり、秋が本番の旬です。

でもここでちょっとややこしいのが、「味の旬」と「漁期としての旬」は必ずしも一致しないという点。

この記事では、鮭の本当の旬の時期はいつなのか?

そして、時鮭と秋鮭の違い、味や漁期の違いについて、やさしく・わかりやすく紹介していきます。

「鮭が一番おいしい時期に食べたい!」「鮭の違いを知って選びたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

  1. 鮭の旬はいつ?「漁期の旬」と「味の旬」は違う?
    1. 漁獲量がピークを迎える「漁期の旬」
    2. 脂がのって美味しい「味覚の旬」
    3. 鮭の漁期と味の旬の違いを比較!
  2. 春が旬の「時鮭(ときしらず)」ってどんな鮭?
    1. 名前の由来は「季節を知らない」鮭
    2. 5〜6月に獲れる希少な天然鮭
  3. 秋に美味しい「秋鮭(あきざけ)」の魅力
    1. 北海道で主に水揚げされる天然鮭
    2. 脂は控えめ、筋子やイクラが旬!
  4. 時鮭と秋鮭、どう違う?食べ比べたい旬のポイント
    1. 味・旬・価格・食べ方を比較
    2. どちらが好き?おすすめの選び方
  5. 味で選ぶ?部位で選ぶ?鮭の楽しみ方ガイド
    1. 刺身・焼き魚・鍋、どれに向くかを解説
    2. 刺身で食べるのは注意が必要!
    3. 切り身の部位ごとの特徴と調理法
  6. 養殖と天然、味の違いはある?
    1. 見た目・味・栄養も、こんなに違う!
    2. どっちがいい?選び方のヒント
  7. 地域別・月別の漁期カレンダー(表あり)
    1. 北海道・東北・日本海側など主要漁港別の漁期
    2. 時鮭と秋鮭の漁獲カレンダー比較表
    3. スーパーの「白鮭」は時鮭?秋鮭?見分け方のヒント
  8. よくある疑問(FAQ)
    1. 時鮭と秋鮭、どっちが美味しい?味や脂のりの違いは?
    2. 養殖鮭にも“旬”はある?天然との違いは?
    3. 銀鮭やアトランティックサーモンは“刺身OK”って本当?
    4. 冷凍の鮭でも“旬の味”は楽しめるの?
  9. まとめ|時鮭と秋鮭、それぞれの“旬”を味わおう!

鮭の旬はいつ?「漁期の旬」と「味の旬」は違う?

一口に「旬」といっても、実は魚の世界には“2種類の旬”があるのをご存知でしょうか?

ひとつは、漁獲量が最も多くなる“漁期としての旬”

もうひとつは、魚の脂がのって最も美味しくなる“味の旬”です。

鮭の場合も、この2つの旬が必ずしも同じ時期とは限らないのが面白いところ。

「いま出回っているのは多いけど、美味しさのピークはもうちょっと先…」なんてこともあるんです。

ここでは、そんな“旬の違い”を具体的にご紹介していきます。

 

漁獲量がピークを迎える「漁期の旬」

秋鮭

まず「漁期の旬」とは、その魚が一番多く獲れる時期=漁が盛んに行われる期間のことです。

鮭の場合、日本での主な漁期は秋(9〜11月ごろ)

北海道や東北では、川に戻ってくる「秋鮭(あきざけ)」を定置網などで獲る漁がピークを迎えます。

この時期は水揚げ量が多く、流通も安定し、価格が手ごろになるのがメリット。

つまり、「今が旬!」という売り文句は、“漁が盛んな=よく市場に出回る”という意味合いが強いんですね。

ただし、漁期が旬だからといって、必ずしも味のピークとは限らないのが注意ポイントです!

 

脂がのって美味しい「味覚の旬」

時鮭

一方で「味の旬」は、魚がもっともおいしい状態になる時期のこと。

鮭の場合、この「味の旬」は種類や育ち方によって大きく異なります。

たとえば春から初夏に獲れる「時鮭(ときしらず)」は、まだ産卵の準備をしていない分、脂がのってジューシー!

これは「味の旬=春〜初夏」といえるわけです。

一方の「秋鮭」は、産卵期に近づくことで身が引き締まり、脂のりは控えめになる傾向があります。

そのため、調理法としては塩焼きやちゃんちゃん焼きなど、味付けで旨味を引き出すスタイルがよく合います。

「脂がたっぷり乗った鮭が食べたい!」という方は、時鮭の時期(5〜7月ごろ)を狙うのがオススメですよ。

 

鮭の漁期と味の旬の違いを比較!

項目 漁期の旬(秋鮭) 味の旬(時鮭)
主な時期 9月〜11月 5月〜7月
特徴 大量に獲れる/価格安定 脂がのって濃厚な味わい
調理法 塩焼き、ムニエル、ちゃんちゃん焼き 塩焼き、照り焼き、ホイル焼きなど

※一般的に「刺身のサーモン」は冷凍処理された養殖サーモンを指し、天然の鮭(時鮭・秋鮭)は生食に適しません。

 

春が旬の「時鮭(ときしらず)」ってどんな鮭?

春が旬の時鮭(ときしらず)

スーパーでは見かけることも少なく、名前もどこか不思議な「時鮭(ときしらず)」。

春〜初夏にかけて出回るこの鮭、実は“とっておき”の季節限定モノなんです。

脂がしっかりのっていて、秋の鮭とはまったく違う味わいに驚く人も多いんですよ。

このセクションでは、「時鮭(ときしらず)」の名前の由来や、漁獲時期、特徴について分かりやすく解説していきます!

 

名前の由来は「季節を知らない」鮭

「時鮭(ときしらず)」って、ちょっと変わった名前ですよね。

初めて聞いた方は「時を知らないってどういうこと?」と不思議に思うかもしれません。

この名前の由来は、秋が産卵期の一般的な鮭と違い、春から初夏にかけて獲れる鮭であることにあります。

つまり、鮭としての“時期”を外れているため、「時知らず」と名付けられたんですね。

ちなみに読み方は「ときしらず」が正しく、「ときじゃけ」や「ときさけ」といった読み方は誤りです。

ただし、北海道など一部地域では「トキザケ」や「トキ」と略されることもあります。

ちゃむ
ちゃむ

「時鮭(ときしらず)」は産卵前の若い鮭で、身にたっぷり脂がのっているのが最大の特徴!
漁獲量も少なく、市場では高級魚として扱われることも多いんですよ。

 

5〜6月に獲れる希少な天然鮭

時鮭(ときしらず)が水揚げされるのは、主に5月〜6月頃の北海道沖

特に、太平洋側(えりも岬〜釧路沖など)での漁獲が中心です。

秋鮭に比べて獲れる量が圧倒的に少なく、そのぶん価格もやや高め

でも、それに見合うだけの価値がある、脂のノリと味わい深さが魅力です。

ちゃむ
ちゃむ

時鮭は産卵のためのエネルギーをまだ蓄えている段階なので、筋子や白子は発達しておらず、身に脂がまわっている状態
この「若鮭」特有の味わいが、グルメファンに人気の理由なんですね。

 

秋に美味しい「秋鮭(あきざけ)」の魅力

※「秋味(あきあじ)」とも呼ばれることがあります

「秋はやっぱり鮭が美味しい季節!」と感じている方、多いのではないでしょうか?

実際、9月〜11月にかけては鮭の水揚げが最も多くなる“漁期の旬”

この時期に店頭に並ぶのが、天然の「秋鮭(あきざけ)」です。

地域や市場によっては「秋味(あきあじ)」と呼ばれることもあり、昔から秋の味覚の代表格として親しまれてきました。

ここでは、そんな秋鮭の特徴やおいしさのポイント、副産物の“イクラ”の魅力まで、しっかり紹介していきます。

 

北海道で主に水揚げされる天然鮭

秋鮭の水揚げ

秋鮭は、日本各地の川に戻ってくる“回帰鮭”を沿岸で漁獲した天然の鮭です。

なかでも北海道は全国屈指の鮭の産地で、9月〜11月にかけて大量に水揚げされます。

ちゃむ
ちゃむ

秋鮭の種類は「白鮭(シロザケ)」で、日本で最も一般的な天然鮭です。
養殖ではなく、天然モノが主流というのも秋鮭の大きな魅力!

北海道では主にオホーツク海側(網走・紋別・斜里など)や噴火湾、根室などで漁が盛んで、定置網漁が一般的な漁法。

この定置網は、鮭の回遊ルートを活用して網に誘導するもので、効率的かつ環境への影響も少ない漁法とされています。

 

脂は控えめ、筋子やイクラが旬!

鮭いくら筋子

秋鮭の身は、脂が少なくあっさりした味わいが特徴。

その分、塩焼き・ホイル焼き・ちゃんちゃん焼きなど、さまざまな料理にアレンジしやすく、家庭料理の定番として愛されています。

ただし、秋鮭が持つ魅力は“身”だけではありません!

この時期に川に戻ってくる鮭は、ちょうど産卵直前の個体。

お腹の中には、メスなら筋子(→イクラ)オスなら白子がぎっしり詰まっているんです!

ちゃむ
ちゃむ

秋鮭は「卵」も旬!
中でも生イクラ(いくらの醤油漬け)は、9〜10月が最もおいしい時期。
秋鮭を丸ごと買って、自家製イクラを仕込む人も少なくありません。


あっさりした身に、旬のイクラを添えた「親子丼」なんかも最高ですよね〜。

“味の旬”というより、“食文化としての旬”を感じさせてくれる存在、それが秋鮭です。

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時鮭と秋鮭、どう違う?食べ比べたい旬のポイント

・時鮭って美味しいって聞いたけど、秋鮭とはどう違うの?
・どっちが脂のってるの?価格も全然違うって本当?

…そんなふうに思ったこと、ありませんか?

どちらも“鮭”であることに変わりはありませんが、獲れる時期も味も価格も全然違うんです。

このセクションでは、時鮭と秋鮭の違いを、わかりやすく比較表や選び方のポイント付きで解説していきます!

 

味・旬・価格・食べ方を比較

まずは、2つの鮭の主な違いを一覧表でまとめてみました。

食卓で「今日はどっちにしよう?」と迷った時の参考にどうぞ!

比較項目 時鮭(ときしらず) 秋鮭(あきざけ)※秋味(あきあじ)とも
主な時期 5月〜7月(春〜初夏) 9月〜11月(秋)
主な漁場 北海道・太平洋側沖 北海道沿岸部(オホーツク・噴火湾など)
状態 産卵前の若鮭 産卵直前の回帰鮭
味の特徴 脂がのってジューシー あっさり上品で調理向き
卵の有無 なし(未成熟) メス:筋子/オス:白子あり
価格帯 やや高価(高級魚扱い) 比較的安価で手に入りやすい
おすすめ調理法 焼き魚、照り焼きなど脂を活かす調理 ちゃんちゃん焼き、鍋、ホイル焼きなど幅広く対応
ちゃむ
ちゃむ

「濃厚な味で贅沢感を楽しみたい」なら…時鮭
「普段使いでいろんな料理に使いたい」なら…秋鮭

 

どちらが好き?おすすめの選び方

時鮭と秋鮭どっちが美味しいかは、正直好みや調理法によるところが大きいんです。

でも、以下のような基準で選んでみると、自分に合った鮭に出会えるかもしれませんよ!

 

脂のり重視なら【時鮭】

  • ごはんに合うおかずがほしい

  • 脂の甘みや香ばしさを楽しみたい

  • 焼くだけでごちそう感が欲しい

 

調理の幅広さ・コスパ重視なら【秋鮭】

  • お鍋やホイル焼き、味噌味にアレンジしたい

  • イクラ(筋子)も一緒に楽しみたい

  • 家族みんなでたっぷり食べたい


ちゃむ
ちゃむ

うちでは「時鮭=ごほうび、秋鮭=いつものおかず」みたいな感じで使い分けています(笑)
どっちも美味しいんですけど、脂がのった時鮭を食べたときの幸福感は格別!

 

味で選ぶ?部位で選ぶ?鮭の楽しみ方ガイド

・スーパーで鮭を見かけるとつい手に取るけど、どの調理法がいちばん合うのか、いつも悩む…
・切り身に“ハラス”って書いてあるけど、どう違うの?

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

実は鮭って、調理法や部位によって味の楽しみ方がぜんぜん違うんです。

ここでは、「刺身・焼き魚・鍋などの調理別の向き不向き」や「切り身の部位ごとの特徴」、さらに「養殖と天然の味の違い」についてもわかりやすくご紹介していきます!

 

刺身・焼き魚・鍋、どれに向くかを解説

まずは、調理法ごとに「どんな鮭が向いているのか?」を見てみましょう。

調理法 向いている鮭 備考・注意点
焼き魚 秋鮭・時鮭どちらも◎ 脂の多い時鮭は香ばしく仕上がる
照り焼き/バター焼き 時鮭が特におすすめ 甘みとコクが際立つ
鍋/ちゃんちゃん焼き 秋鮭がベター 脂が少ないので煮崩れしにくい
フライ・ムニエル どちらもOK パン粉やソースと相性抜群
刺身 ☓ 基本的にNG ※注意が必要(以下で詳しく解説)

刺身で食べるのは注意が必要!

鮭は天然のままでは寄生虫(アニサキスなど)のリスクが高く、刺身では食べられません。

一般的に生食される“サーモン”は、アトランティックサーモン(養殖)などであり、−20℃以下で24時間以上の冷凍処理を行った“生食用”のみが安全とされています。

「鮭=刺身NG、サーモン=刺身OK」と思い込んでしまうのは要注意!

とはいえ、脂ののった時鮭は「刺身で食べてみたい!」と思う方もいるかもしれませんが、天然の鮭は冷凍処理されていない限り“基本NG”と覚えておくのが安心です。

迷ったら、必ずパッケージの【生食用】表示を確認しましょう!


このあと、「切り身の部位ごとの違いと調理法」に進めます。ハラスやサクの違い、気になりますよね?

 

切り身の部位ごとの特徴と調理法

鮭のハラス焼き

「切り身ってどれも同じじゃないの?」と思いがちですが、実は部位によって脂ののりや食感、味わいがぜんぜん違うんです!

調理法との相性もあるので、部位ごとの特徴を知っておくと、もっと鮭料理が楽しくなりますよ〜。

部位 特徴 向いている調理法
ハラス(腹身) 脂がたっぷりのった一番人気の部位。とろけるような食感。 塩焼き、照り焼き、炙り焼き
カマ(エラ下〜胸ビレ) 骨が多いが旨みが凝縮。ジューシーで食べ応えあり。 塩焼き、煮付け
背中(ロイン) 脂は少なめであっさり。身がしっかりして崩れにくい。 ムニエル、ホイル焼き、ちゃんちゃん焼き
尾(しっぽ) 筋が多く硬め。脂は少なめだが風味は濃い。 フライ、ほぐし身、チャーハン
ちゃむ
ちゃむ

「脂ののり=カロリー高い」と思われがちですが、鮭の脂はDHA・EPAが豊富でヘルシー
特にハラスは濃厚なのに体にやさしいんです。…食べすぎ注意ですけどね(笑)


日常的な食事には「背中」や「尾」の部位がおすすめ。

ちょっと贅沢したい日は「ハラス」や「カマ」で、香ばしく焼いて楽しむのも最高です!

 

養殖と天然、味の違いはある?

サーモン刺身用 冊

スーパーの鮭売り場で、「養殖」とか「天然」とか書いてあるけど… 「いったい何がどう違うの?」って気になったこと、ありませんか?

実は、養殖と天然の鮭には“見た目・味・脂のり・価格”など、いくつもの違いがあります。

ここでは、それぞれの特徴をやさしく比較しながら、“どっちを選ぶといいのか”をお伝えします!

 

見た目・味・栄養も、こんなに違う!

比較項目 養殖鮭(例:銀鮭、アトランティックサーモンなど) 天然鮭(例:秋鮭、紅鮭、時鮭など)
脂のり 多めでジューシー(脂肪分が高い) 控えめでさっぱり
味わい とろっと濃厚、まったり系 あっさりして上品な旨み
色味 オレンジ〜濃いサーモンピンク 赤みが強め(紅鮭)〜淡いピンク(秋鮭)
食感 やわらかくしっとり ほどよく締まって歯ごたえあり
主な調理法 刺身・カルパッチョ・ソテーなど 焼き魚・鍋・ちゃんちゃん焼きなど
価格帯 安定価格で手に入れやすい やや高価で季節変動あり
・養殖鮭の中でも、「銀鮭」は日本の養殖代表で、脂のりが良くリーズナブル。
・「アトランティックサーモン」は海外産(主にノルウェー)で、刺身用として人気。
・天然鮭は脂が少ないぶん、和風の調理や焼き魚にぴったり!

 

どっちがいい?選び方のヒント

シーン別おすすめ 養殖 天然
お刺身・カルパッチョを楽しみたい ×(基本NG)
フライパンで手軽にソテーしたい
和風のおかずに使いたい(焼き魚・鍋など)
コスパ重視で買いたい
季節を味わいたい ◎(旬の時期に)
ちゃむ
ちゃむ

養殖は「安定の美味しさ」、天然は「旬のごちそう」って感じですね!
どちらも良さがあるので、気分や料理によって使い分けるのが一番ですね。

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地域別・月別の漁期カレンダー(表あり)

「鮭の旬は秋でしょ?」といっても、日本は縦に長い国。

地域ごとに漁が解禁になる時期や、獲れる種類もちょっぴり違うんです。

ここでは、北海道・東北・北陸などの主要な漁港エリア別に、秋鮭や時鮭の漁期をざっくり見ていきましょう!

 

北海道・東北・日本海側など主要漁港別の漁期

地域 主な漁港 秋鮭(あきざけ)の漁期 時鮭(ときしらず)の漁期 備考
北海道(道東) 根室・釧路など 9月〜11月 5月〜6月 秋鮭の一大漁場/時鮭も有名
北海道(道南) 函館など 9月〜11月 5月〜7月 道南の時鮭は特に脂がのる
青森県 八戸など 10月〜11月 ほとんどなし 主に秋鮭が中心
岩手県 宮古・釜石など 10月〜11月 まれに水揚げあり 秋鮭が主力。沿岸で定置網漁
山形・新潟 酒田・村上など 10月〜11月 ほとんどなし 秋鮭中心。村上は鮭文化が有名
・時鮭は「太平洋側(特に北海道)」でのみよく獲れる傾向
・日本海側は秋鮭の文化が根強く、「塩引き鮭」など独自の加工品も多数!

 

時鮭と秋鮭の漁獲カレンダー比較表

📅 月別に見ると、こんなふうに漁期がずれています:

時鮭(ときしらず) 秋鮭(あきざけ)
1月 × ×
2月 × ×
3月 △(早期にごく一部) ×
4月 ×
5月 ◎(漁期スタート) ×
6月 ◎(ピーク) ×
7月 ○(道南中心) ×
8月 △(ごく一部)
9月 × ◎(漁期スタート)
10月 × ◎(ピーク)
11月 × ◎(後半戦)
12月 × ×
時鮭は春〜初夏にかけて、短期間だけ出回る“早取りの天然鮭”
・秋鮭は初秋〜晩秋にかけて、広範囲で水揚げされる“日本の秋の味覚”

「お、いま時期的にどっちの鮭が出回ってるかな?」という時は、このカレンダーを参考にスーパーを覗いてみてくださいね。

 

スーパーの「白鮭」は時鮭?秋鮭?見分け方のヒント

ここまで読んできた方の中には、こんな疑問を持たれた方もいるのでは?

ママ

で、スーパーに並んでる「白鮭」って、結局「時鮭」?それとも「秋鮭」?

はい、実はこの疑問、とっても自然で正解に近づく第一歩!

というのも、「白鮭」は魚種としての名前であり、

  • 春〜初夏に獲れる未成熟の白鮭 → 時鮭(ときしらず)

  • 秋に産卵のため戻ってくる白鮭 → 秋鮭(あきざけ/あきあじ)

と、“時期”によって呼び名が変わるんです。

 

スーパーでは「白鮭」としか表示されていないことが多い

スーパーの表示はざっくりしていることが多く、

  • 「北海道産 白鮭」
  • 「生鮭(国産)」
  • 「甘塩鮭」
  • たまに、「時鮭」「トキシラズ」と明記されているものもあり!

といった具合。

なので、時期と特徴を知っておくと、自力で“見分ける目”が鍛えられます!

 

見分けのポイント(時期・脂・価格など)

見分けポイント 時鮭(ときしらず) 秋鮭(あきざけ/あきあじ)
出回る時期 5月〜7月ごろ 9月〜11月ごろ
脂のり とても多くてジューシー やや控えめであっさり
身の色 淡めのピンク色 赤みが強く濃い色
味わい トロのように濃厚 淡泊でサッパリ
価格帯 やや高め 比較的リーズナブル
表示例 「時鮭」「トキシラズ」など 「秋鮭」「白鮭」「生鮭」など

まとめると…

  • 春〜初夏に「北海道産 白鮭」が並んでいたら、それは時鮭の可能性大!

  • 秋に並んでいたら、秋鮭(=産卵前の白鮭)のことがほとんど。

  • 「時鮭」と書いてあればラッキー!脂ノリ抜群の“当たり鮭”かも。


ちなみに、鮮魚売り場のスタッフさんに「これ、時鮭ですか?」って聞くと、意外と教えてくれることもありますよ。

ぜひ季節とタイミングを見計らって、あなたの“推し鮭”を探してみてくださいね!

 

よくある疑問(FAQ)

ここでは、記事を読んだあとに「そうそう、それも気になってた!」という読者さんの“ちょっとした疑問”をピックアップしてお答えしていきますね。

 

時鮭と秋鮭、どっちが美味しい?味や脂のりの違いは?

これ、正直いちばんよく聞かれる疑問かもしれません。

「味で選ぶならどっち?」「脂がのってるのはどっち?」と悩んだときは、
まずは“食べたいシーン”や“好みの味”に合わせるのが正解です。

  • 濃厚でジューシーな脂のり重視派 → 時鮭(ときしらず)
     → トロっとした脂が絶妙で、塩焼きや西京漬けで食べると最高!

  • あっさり上品な味わいが好き → 秋鮭(あきざけ/あきあじ)
     → ムニエルやちゃんちゃん焼きにピッタリ。イクラも楽しめる!

ちなみに、時鮭は未成熟なので筋子(イクラ)は持っていませんが、秋鮭は産卵前でイクラも旬真っ盛り!

お腹にイクラ入りの秋鮭を丸ごと買って楽しむ人も多いですよ。

 

養殖鮭にも“旬”はある?天然との違いは?

養殖鮭にも「出荷のタイミング」=“食べ頃”はありますが、天然のように「自然の産卵行動に合わせた旬」とは少し違います。

 

違いをざっくりまとめると…

比較項目 養殖鮭 天然鮭
脂のり 年間通して安定 季節や個体で変化
身の質感 やわらかめ 弾力がありしっかり
価格 安定・やや安め 時期によって上下
出回る時期 年中 主に春(時鮭)・秋(秋鮭)
食べ頃の見極め 表示や産地ラベルに注目 季節と漁期を意識

スーパーで「アトランティックサーモン」と表示されているものの多くは、ノルウェーなどから輸入された養殖鮭です。

脂がしっかりのっていて、刺身やカルパッチョ用に販売されていることも多いのが特徴です。

「旬の味わい」を感じたいなら天然鮭、「通年で手軽に美味しく食べたい」なら養殖鮭がおすすめです!

 

銀鮭やアトランティックサーモンは“刺身OK”って本当?

スーパーで見かける「銀鮭(ぎんざけ)」や「アトランティックサーモン」は、その多くが養殖で育てられた輸入品(チリ産やノルウェー産など)です。

特に「アトランティックサーモン」は脂のりがよく、刺身やカルパッチョ用として売られていることも多い鮭。

生食用として冷凍処理されており、安心して刺身で楽しめる商品が多く流通しています。

一方、「銀鮭」はほとんどが加熱用として販売されていますが、国産の養殖銀鮭(宮城県・鳥取県など)に限り、刺身で提供されるケースもあります。

 

刺身OKな鮭のポイントは?

チェック項目 内容
養殖かどうか 基本的に天然鮭は生食NG(アニサキスなどの寄生虫リスクが高いため)
表示の確認 「刺身用」「生食用」などの記載があるかチェック
冷凍処理済みか 一度マイナス20℃以下で24時間以上冷凍処理されたものはアニサキス対策済み
【注意】
同じ「銀鮭」と表示されていても、生食用ではないものがほとんどです。
必ずパッケージ表示を確認し、加熱用か生食用かを見極めて購入するようにしましょう。

 

冷凍の鮭でも“旬の味”は楽しめるの?

はい、冷凍でも旬の鮭はちゃんと楽しめます!

むしろ、旬のうちに水揚げ&冷凍された鮭は、状態の良いまま保存されている“旬の味のタイムカプセル”とも言えます。

ただし、冷凍期間が長すぎると味落ちや乾燥(冷凍焼け)が起きるので、購入の際には以下の点に注目を。

 

冷凍鮭を選ぶときのポイント

  • 「生冷凍」や「船上凍結」などの表記があるもの

  • 製造日や賞味期限がなるべく新しいもの

  • 霜だらけのパックは避ける

ちゃむ
ちゃむ

ときどきスーパーで「北海道産 時鮭(冷凍)」などの表示を見かけたら…
それ、超ラッキーな出会いかも。味の濃厚さは冷凍でもバッチリですよ!

 

まとめ|時鮭と秋鮭、それぞれの“旬”を味わおう!

スーパーで年中見かける鮭ですが、実は「漁期の旬」と「味の旬」が異なる奥深い食材。

春に獲れる「時鮭(ときしらず)」と、秋にピークを迎える「秋鮭(あきざけ)」は、どちらも白鮭の仲間ながら、それぞれに異なる魅力を持っています。

種類 主な時期 特徴 味わい
時鮭(ときしらず) 5〜7月頃 産卵前で脂のり抜群 濃厚でジューシー
秋鮭(あきざけ) 9〜11月頃 産卵前後で身はあっさり サッパリ&ヘルシー

また、鮭は部位ごとに味わいや調理法が異なるため、切り身選びも楽しいポイント。

「カマ」は塩焼きや煮付け、「腹身」は焼き魚やフライ、「尾」は鍋や炒め物…と、好みに合わせたアレンジも自在です。

最後にもう一度、こんな視点で鮭を楽しんでみてください。

  • 時期:春は時鮭/秋は秋鮭

  • 用途:焼き魚・鍋・ムニエルなど調理法で選ぶ

  • 鮭の種類:天然か養殖か、生食用かどうか確認する

  • 地域:北海道・東北など、漁場や時期による違いも意識する

一年を通して身近な存在だからこそ、“本当に美味しい旬の鮭”を知って味わえたら、日々の食卓がもっと楽しく豊かになりますね!

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