スーパーやコンビニでつい買ってしまう焼き芋。
あの甘い香りに誘われて、「今日のうちに食べよう」と思っても、気づけば翌日に持ち越し…なんてこと、ありますよね。
翌日になって冷たくなった焼き芋を電子レンジで温めたら、なんだかパサパサして甘みもイマイチ。トースターで温めたら皮が焦げて中が冷たいまま、なんて経験もあるのではないでしょうか。
実は、焼き芋は温め直し方ひとつで、甘さも食感もまるで違うんです!
この記事では、翌日でも焼きたてのように美味しく味わうための「ベストな温め方」と、さらにしっとり甘く仕上げる裏ワザまでご紹介します。
冷めた焼き芋がよみがえる感動、ぜひ味わってください!
翌日の焼き芋、どうやって温め直す?結論は「レンジ&トースター」
焼き芋って、買ったときはアツアツで最高に美味しいのに、翌日になると「なんか甘みが薄い…」「皮がパサパサしてる…」って感じたこと、ありませんか?
実はこれ、焼き芋あるあるなんです。
でもご安心を。
翌日でもしっとり甘く、まるで焼きたてのように復活させる方法がちゃんとあります。
結論から言うと――
この“二段階温め”こそが、翌日の焼き芋を見事に復活させる黄金コンビなんです!
まずは「温め方で味が変わる理由」を知ろう

~ デンプンの再加熱で甘みが戻るメカニズム ~
「温め方で味が変わる」なんて聞くと大げさに思うかもしれませんが、焼き芋の“甘さの正体”にはちゃんと科学的な理由があります。
焼き芋の甘みは、加熱中にデンプンが「麦芽糖(マルトース)」へ変化することで生まれます。
この変化を起こすのが「β-アミラーゼ」という酵素。
そして、この酵素が一番活発に働く温度帯が 約70℃前後 なんです。
だから、冷めた焼き芋を再びじっくり温めることで、
🍠 残っていた甘みが引き出され、
🍠 しっとり・ほくほく食感がよみがえる!
というわけなんです。
逆に、急に高温で温めると中まで温まる前に外が焦げてしまい、デンプンが壊れて“ホクホク感”が失われてしまいます。
だからこそ、「中をじっくり温める→外を香ばしく仕上げる」という順番が大事なんですね。
「レンジ→トースター」の順がベストなワケ
~ 中を温めてから外を香ばしく。手順付き解説 ~
では、その“黄金ルート”を具体的に見ていきましょう!
手順①:電子レンジで中まで温める
- 焼き芋を1本ずつラップでふんわり包む(乾燥防止のため)
- 500Wで1分30秒〜2分(1本あたり)を目安に温める
→ 芋の大きさや冷え具合で調整OK - 竹串を刺して中まで温まっていればOK
※熱くなりすぎると水分が飛ぶので、“温かく戻った”くらいで止めるのがコツです。
手順②:トースターで外側をカリッと仕上げる
- ラップを外し、アルミホイルを軽く敷いたトレーへ
- トースター(1000W目安)で3〜5分ほど加熱
- 香ばしい香りが立ったら完成!
こうすることで、
- 中はしっとり・甘み濃厚
- 外は香ばしくてカリッ
という、まさに「いいとこ取り」な焼き芋に戻ります。
トースターで仕上げる際、「表面に少し焼き色がつくかな?」くらいで止めるのがベスト。
やりすぎると“焼き直し感”が出てしまいます。
🧡ちなみに余談ですが、
この“レンチン+トースター法”は冷めた焼き芋だけでなく、スーパーで買った焼き芋にもめちゃくちゃ効果ありです。
冷えたままだと「ちょっと芋っぽい」味が、温め直すだけでちゃんとスイーツのような甘さに。
まさに、“お芋が喜ぶ再加熱”って感じです(笑)
トースター・レンジ・フライパン、それぞれの特徴と仕上がり比較
翌日の焼き芋を温め直す方法って、実はけっこう人それぞれなんですよね。
「とりあえずレンジでチン!」「トースターで焼き直す派」「フライパンで温めるのが香ばしくて好き」などなど。
どれも一長一短ですが、それぞれの特徴を知っておくと、目的に合わせた“ベストな温め方”が見つかりますよ。
ここでは、3つの代表的な温め方、トースター・電子レンジ・フライパンの特徴を比較してみましょう。
トースターで温める場合(香ばしさ重視)

香ばしい焼き芋の香りをもう一度楽しみたいなら、トースターがぴったり。
外側がこんがりして、皮のパリッと感も戻ります。
ただし、冷えたままトースターに入れると中が冷たいまま、外だけ焦げることが多いんです。
だから、前の章で紹介したように「レンチン→トースター」の順が◎。
トースターだけで温める場合は、
- アルミホイルで包んで焦げ防止
- 弱〜中火(1000W)で5〜7分
- 途中で一度ひっくり返す
これで中までじんわり熱が入ります。
時間は少しかかりますが、外カリ中ホクの王道仕上がり。
食感を重視する人にはおすすめです。

焦げやすいので、最後の1分は様子を見ながら仕上げましょう。
電子レンジで温める場合(時短・しっとり)

「とにかくすぐ食べたい!」なら、電子レンジが最強。
冷蔵庫から出した焼き芋でも、1〜2分で中まで温まります。
ただし、ラップをせずに加熱すると水分が飛んでパサパサになりがち。
ラップをふんわりかけて蒸らすように温めるのがコツです。
- 500Wで1本あたり1分30秒〜2分
- 熱が均一にならない場合は、途中で向きを変える
- 温めすぎると“スカスカ感”が出るので注意
レンジだけだと「皮の香ばしさ」は戻りませんが、中のしっとり感と甘さの再生には十分です。
「冷えたままより格段に甘い!」という感動を味わえますよ。

温めた後、少し置いて“蒸らす”とさらにしっとり。
フライパンで温める場合(外カリ中ホク)

意外と侮れないのが、フライパン。
皮の香ばしさも中のホクホク感も楽しめる、ちょっと通好みの温め方です。
やり方は簡単👇
- フライパンにクッキングシート(またはアルミホイル)を敷く
- 弱火で2〜3分じっくり加熱(ふたをして蒸らすと◎)
- ひっくり返してさらに2〜3分
フライパンの良いところは、外側の焼き加減を自分で調整できること。
軽く焦げ目をつければ香ばしい香りが立ち、見た目も食欲をそそります。

フライパンの温度が高すぎると焦げやすいので、必ず弱火で。
焼き芋の温め直し方・比較表(目安)
| 方法 | 仕上がり | 香り | 所要時間 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| トースター | 外カリ中ホク | 香ばしい◎ | 5〜7分 | ★★★★☆ |
| 電子レンジ | 中しっとり | 甘み◎ | 1〜2分 | ★★★★☆ |
| フライパン | 外パリ中ホク | 香り◎ | 5〜6分 | ★★★☆☆ |
| レンジ+トースター | 外カリ中しっとり | 甘み&香ばしさ◎ | 約6分 | ★★★★★ |
それぞれに“推しポイント”はありますが、やっぱり総合力ではレンジ+トースターの合わせ技が一番。
中までホクホク、外はパリッと香ばしい…と、まるで出来たての美味しさに戻ります。
焼き芋を温め直すときの注意点と失敗パターン
焼き芋の温め直しって、意外と「簡単そうで難しい」もの。
せっかく甘く焼けた芋が、温め方ひとつで「カチカチ」「ベチャッ」と台無しに…なんて経験、ありませんか?
ここでは、よくある失敗例とその原因・対策を紹介します。
やりがちなNG例(レンジだけで加熱しすぎる、焦がすなど)
まず多いのが「電子レンジだけで温めすぎる」パターン。
芋の中の水分が一気に蒸発してしまい、パサパサした食感になってしまいます。
特に小さめの焼き芋は、あっという間に過加熱になりやすいので注意です。
一方で、「トースターだけで加熱」も要注意。
外側だけ焦げて中は冷たいまま、なんてことになりがちです。
また、アルミホイルで包んだまま長時間加熱すると、皮が固くなったり焦げたりすることもあります。
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、「焦がさず、甘さを引き出す」にはここがコツなんです。
皮が固くなる・中が冷たい…その原因と対策
焼き芋の皮が固くなる原因は、加熱ムラと水分の抜けすぎ。
特に冷蔵保存していたものは、表面が乾燥しているため、再加熱でさらに水分が飛びやすいんです。
こうすることで、
- 皮はパリッと香ばしく
- 中はホクホクしっとりに仕上がります。
また、中まで温まらないときは、一度レンジを止めて1〜2分置くと、余熱で均一に温まります。
これは芋の中の水分が全体に回る“休ませ時間”のようなもので、味もぐっと落ち着くんですよ🍠✨
冷めた焼き芋をもっと甘く!追い焼き・蒸し直しの裏ワザ

冷めた焼き芋、ただ温め直すだけじゃもったいないんです。
実はちょっとした“ひと手間”で、昨日よりも甘く、しっとり美味しく仕上げることができるんですよ。
ここでは、家にある道具でできる簡単な「追い焼き」「蒸し直し」テクを紹介します。
アルミホイルで包んで「追い焼き」する方法
まず試してほしいのが、“追い焼き”というひと手間。
これは、焼き芋を再びじっくり温めて、デンプンの糖化をもう一度促す方法です。
やり方は簡単。
- 焼き芋をアルミホイルでゆるめに包む(ぴっちり包むと水分がこもってベチャッとします)
- 予熱したトースター(またはオーブン)で160℃〜180℃に設定
- 10〜15分ほどじっくり温める
この“追い焼き”で、芋の中のデンプンが再び糖に変わり、香ばしい甘みとホクホク感が復活します。
焦らず、じっくり温めるのがコツです。

「ちょっと長いかな?」くらいの加熱がベスト。
芋の中の温度が60〜70℃付近になると、アミラーゼ酵素が働き、甘みがぐっと増します。
しっとり派におすすめの「蒸し直し」テク
「焼きたてのねっとり感が好き!」という方には、蒸し直しが最高です。
やり方はこちら:
- フライパンに少量(大さじ1〜2)の水を入れ、クッキングシートを敷く
- 焼き芋を置いてフタをし、弱火で5〜8分ほど蒸す
- 芋が全体的に温まったら、火を止めて1分ほど蒸らす
これだけで、しっとり&甘みが際立つ焼き芋に変身します。
水分がうまく芋に戻るため、翌日でも「焼きたて?」と思うほどの仕上がりになりますよ。

蒸し器がある場合はもちろんベストですが、フライパンで十分OK。
芋のサイズによって蒸し時間を1〜2分調整してみてください。
オーブンや炊飯器で甘みを最大化するコツ
もう一段階こだわりたい方におすすめなのが、オーブンや炊飯器で“追熟風”に仕上げる方法です。
【オーブンの場合】
- 芋をアルミホイルで包み、140℃で40〜60分ほど加熱
- 低温でじっくり温めることで、甘さが濃縮されます
【炊飯器の場合】
- 芋をアルミホイルで包んで炊飯釜に入れる
- 「保温モード」で1〜2時間放置するだけ
この“放置加熱”で、芋の中の酵素がじわじわ働き、ねっとり濃厚な甘さに。
「昨日の焼き芋とは思えない!」というほど風味が変わります。

炊飯器は密閉性が高く、乾燥しにくいので“自然な追熟効果”が出やすいです。
まるでスイーツのような甘い焼き芋になりますよ🍯
保存しておくなら「冷蔵?冷凍?」ベストな方法と注意点
焼き芋って、気づいたら1本残ってること多いんですよね。
「まあ明日食べればいいか〜」って常温に置いといちゃう…わかります、私もやります(笑)
でも、焼き芋は保存方法によって甘みも食感も全然変わります。
ここでは、常温・冷蔵・冷凍、それぞれのベストな保存方法と美味しく食べるコツをまとめました。
常温保存は何日もつ?
結論から言うと、常温は基本“その日限り”で考えるのがおすすめです。
焼き芋は水分が多く、皮の中に熱と湿気がこもりやすいので、常温で置くと傷みやすく、雑菌が増えやすい食べ物なんです。
▶理想は
-
当日中に食べきる
▶どうしても常温保存するなら
- 粗熱を取る
- 新聞紙やキッチンペーパーで包む
- 風通しの良い場所へ
- 冬場でも1日以内に

ちなみに、袋に入れっぱなしはNG。
湿気がこもって劣化&カビのリスクが上がります。
“サツマイモは常温保存できる”ってイメージありますけど、焼いた芋は生の芋とは別物なんですよね。
冷蔵・冷凍、それぞれの保存期間とコツ
焼き芋を翌日以降まで楽しむなら冷蔵 or 冷凍がベストです。
ただ、やり方で味がだいぶ変わります。
冷蔵保存
- 保存期間:2日以内
- 包み方:キッチンペーパー→ラップ
- コツ:乾燥させない
冷蔵庫は乾燥しやすいので、キッチンペーパー+ラップで水分を程よくキープします。

できれば、冷蔵は“翌日食べる焼き芋専用”って考えると美味しくキープできます。
冷凍保存
- 保存期間:約2〜3週間
- 包み方:ラップ→冷凍袋(二重)
- スライスしてから冷凍すると、後で使い勝手も◎
冷凍すると甘みが凝縮するので、実はスイーツ作りにも最適。
焼き芋アイス風にもできちゃうんです(これ、ほんとおすすめです)。
美味しさを保つ解凍&温め直しテク
保存した焼き芋、温め直し次第で生まれ変わります。
冷蔵→温め直し
-
電子レンジ+トースターが王道!
(詳しいやり方は、最初の見出し「翌日の焼き芋、どうやって温め直す?結論は「レンジ+トースター」で紹介したとおり♪)
冷凍→解凍&加熱
- 自然解凍 or 冷蔵庫で解凍
- そのあとトースターで10〜15分じっくり温める
- 時間がない時は、レンジ500Wで1分→トースター仕上げ
ここでも大事なのは「中を温めてから、外を仕上げる」という基本の流れです。

ちなみに、冷凍のまま薄切りしてヨーグルトに入れると、ひんやりデザートみたいで美味しいですよ。
まとめ|翌日も“焼きたての幸せ”を味わうために

焼き芋って、ただの食べものじゃなくて、ほっこりした気持ちまで運んでくれる “小さな幸せ” だと思うんです。
買ったその日はもちろん、翌日でもちゃんと美味しく食べられたら、なんだか得した気分になりますよね🍠✨
今回のポイントをぎゅっと一口サイズでまとめると、
・香ばしさ・しっとり感は加熱ムラ対策がカギ
・甘さを引き出すなら追い焼き or 蒸し直し
・保存は翌日=冷蔵、長期=冷凍
・冷凍焼き芋はスイーツにも変身できちゃう♪
焼き芋って、シンプルなのに奥が深い…
でも、そのひと手間が“焼きたての幸せ”につながります。
「明日食べよう」が、「明日も楽しみだな」に変わると、なんだかちょっと嬉しいですよね😊
さぁ、次に焼き芋を買ったら(または作ったら)、ぜひ今回のコツを思い出してみてください。
ほくほくの毎日を🍠💛



コメント